日本にはあまりない標識「前方優先道路・徐行」は非常に大事! - ヨーロッパドライブ豆知識 –

さて、こちらの標識、どういう意味かわかりますか?

基本的には世界中の道路標識は国際基準がありますので、日本で見かけるものとだいたい同じ意味の標識が多いのですが、こちらはおそらく日本ではない標識だと思います。

こちら、ヨーロッパの各国では必ずといっていいほど見かける標識です。

前方優先道路・徐行」という標識です。
決して「一旦停止」ではないことに注意。

一旦停止でないという点が非常に大事であり、非常に合理的なんです。

(※ちなみに日本の優先道路の標識はありますがこの形ではありません。またあまり見かけないような気もします。)

おそらく日本では、この標識が立っているようなところは間違いなく「一旦停止」になっていると思います。無駄に一旦停止が多いと運転していてストレスになりますよね。イラッとくるってわけです。

もちろんヨーロッパにも一時停止の標識はあります。しかし結構少ないと感じます。

つまり、明らかに車が来ていなければきちんと確認さえできていればノンストップで先に行けちゃうわけです。

この前方優先道路の標識の意味する「合理性」「効率性」をきちんと理解することが、ヨーロッパでスムーズに運転するための必要条件だと考えています。

実は前にも書いたんですけど、欧米の道路の特徴である「ラウンド・アバウト」ってこの「前方優先道路・徐行」の応用なんですよね。

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「ラウンド・アバウト」というのは、

  1. 前方道路は左回り一方通行(イギリスでは右回り)
  2. 前方優先道路・徐行

が組み合わさっただけなんです。

要するに左からくる車が来たら譲ればいいだけのこと。徐行してて左前方に車が走ってたら道を譲るというのは、別に難しいテクニックでもなんでもなく、車を運転する上での基本的なテクニックなわけです。

「ラウンド・アバウト」は難しいとか、なれるのに時間がかかるな話がいろんなところに書いてありますが、ぜーーったいにそんなことない!というのが僕の考えです。

そのベースには「前方優先道路・徐行」という概念があることを理解しおけばよいのです。基本構造さえわかっていればカンタン!たいしたことないです。

ささいなことではありますが、「前方優先道路・徐行」の意味をよく理解すれば、非常に快適なヨーロッパドライブができると思っています。

P.S
よくネットなどで「ヨーロッパでは右側優先」的な記述を見かけます。

しかし、これまで何度もヨーロッパを運転した経験では、わかりにくい道路についてどちらが優先なのかは、まさにこの「前方優先道路・徐行」が必ずといっていいほど教えてくれるので、何もないから右側優先という場面に遭遇した記憶は殆ど無いです。

そもそも交通量の多い所では、標識や信号のない十字路交差点をあまり見かけないような気がします。

もちろん絶対にないわけではないです。しかし標識も信号もないところで十字路的な交差点があった場合というのは、都会や地方の村の路地裏である可能性が高いです。

人も歩いていますし普通に徐行しないと運転できないので、どちらが優先であろうと即座に停止できます。従って問題になることはほとんどないでしょう。
 
これは西ヨーロッパに限る話かもしれません。特にフランスでは顕著だと思います。

いずれにしても、うっかり右側優先というのを忘れてヒヤヒヤした経験をしたことはないです。

プロフィール

都内の会社に務める傍ら、休暇を利用して旅行をしたり音楽活動をしているビジネスマン。趣味は、旅行、音楽など。旅行はヨーロッパが中心、現地でレンタカーを借りて旅することにはまっています。フランスの最も美しい村全156箇所を完全制覇!音楽はクラシックが中心。ヴァイオリンの演奏もします。最近は健康のためにランニングを開始。マラソンも。Marathon du Médoc 2014含む数回のフルマラソンを完走しています。