北イタリア旅行2015年9月 第3回:ロンバルディア州の世界遺産巡り その2「サッビオネータとマントヴァ」、ルネサンス期の理想都市

日時:2015年9月20日

「Google Timelineによる軌跡」

世界遺産、そしてイタリアの最も美しい村にも選ばれている「サッビオネータ」

イタリア版富岡製糸場「クレスピ・ダッダ」を出発、続いて向かったのは、「サッビオネータ」という小さな古い街。街を取り囲む六角形の城郭が印象的な街。

この街は、ルネサンス時代の優れた計画都市、特に後期ルネッサンス期の理想的な街として名高かったそうです。街の中にある古代劇場などは、ギリシャ時代の劇場をイメージして作られており、こうしたことから小さなアテネとも呼ばれていたそうです。ちなみにサッビオネータは、ここからクルマで30分ほどにある「マントヴァ」と共に2008年に世界遺産に選ばれています。

また、サッビオネータについては、「イタリアの最も美しい村」のひとつにも選ばれています。これについては現地についた時、美しい村協会のロゴを見て気がつきました。世界遺産かつ美しい村といえばフランスのヴェズレーを思い浮かべますね。

街中にはクルマは入れませんが、城壁入り口側にあるスペースにどうやらクルマを停めてよさそうでしたので、僕もそこに駐車しました。特に料金は取られたりはしないようです。観光客はちらほら見かける程度、公共交通機関はあまりないので殆どの人はクルマかバイクで着ているのだと思います。自転車の人もいたでしょうか。ヴェズレーと比べると若干寂しい感じかもしれなかったです。

現存する歴史的な建物の多くは、1556年から1591年にかけて、この辺りを治めていたゴンザーガ家のヴェスパシアーノ王子という人の指示で作られたものだそうです。主な観光は街を歩きつつ、この彼が建てたという建築物を見ていく感じです。

まず町の入口近くにある観光案内所に向かうとこのようなパンフレットとチケットをくれます。これは無料で、このチケットを各モニュメントで提示すればすべて無料で見学できる仕組みのようでした。よく見るとチケットに「イタリアの最も美しい村」のロゴが印刷されていますね。ということで、いただいた地図を基に散策開始。

まず最大の見所ともいえる「古代劇場」を目指しました。ここは見応え充分、素晴らしい施設。比較的小さい劇場ですが、現在も小規模のコンサートや演劇が催されているとのことです。

小さなステージが正面にあり、客席の周りにはご覧のようにアテネの神殿のような柱と彫刻、更に良く見ると壁にはフレスコ画が書かれています。

なお、どうやらこの日の夜は木管のコンサートが開かれるようでした。この時点ではすでにマントヴァへの宿泊を決めてしまっていたので、ちょっと残念でした。

続いて向かったのは街の中心「ドゥカーレ広場」

そして、この広場に面しているのが「ドゥカーレ宮殿」でここにヴェスパシアーノ王子が住んでいたようです。でも見応えはイマイチでした。

それ以外の見どころは、同じくドゥカーレ広場に面している「サンタ・マリア・アサンタ教会」。これは普通でした。

その後、ジェラートなどいただきながら街中を軽く散歩。

全体的には非常に整っている街並み、清掃、管理もとても行き届いており、非常に綺麗だったと思います。ただ、敢えて苦言を言うならば、少々街の中の道路の幅が広いのが気になりました。

クルマが十分通れる幅があり、街の建物の密度が薄く感じられました。個人的には、もう少し狭くて入り組んだ旧市街の方が好みでした。とはいえ、やはり歴史ある地方の田舎の街を散策するのが、ヨーロッパ旅行の醍醐味だなあとあらためて感じさせてくれるに十分の街でした。でもやっぱり美しい村はフランスのほうが圧倒的にいい。

宿泊地「マントヴァ」へ

サッビオネータ散策を終えて次に向かったのはマントヴァ。

マントヴァもゴンザーガ家支配のもと発達した街です。世界遺産として名高い人気都市「ヴェローナ」のちょうど南にある街。そのヴェローナから電車で行っても40分くらいだと思いますので、ヴェローナから日帰りで訪れることが十分可能です。さらにマントヴァの駅から旧市街へは徒歩でも10分するかしないかの距離なのがよいです。

ホテルはソルテッロ広場に面する値段もそう高くない三ツ星ホテル。特に旅行の出発前に予約はしておらず、クレスピ・ダッダを出発する直前にBooking.comでその場で予約しました。旧市街の中心にあり便利であるだけでなく値段も62ユーロなので8,400円くらいとなかなかリーズナブル。

サッビオネータから一般道で40分弱で到着したと思います。旧市街の中の駐車場探しはそこそこ苦労しましたが、旧市街北側に広めの駐車場があり、幸いいくつかあいていたため、簡単に駐車することができました。日曜日なのでパーキングメーターは必要なさそうでしたが、それでも心配なので翌朝8時過ぎにはクルマをチェックしに行こうと思いながらこの場に停め、ここから5分ほど歩いて街の中心ソルテッロ広場へと向かいました。まずはホテルを探そう。

そのソルテッロ広場では、歴代のクラシックカーの展示が行われており、多くの人で賑わっていました。しかし、到着したのが夕方5時過ぎですので、すでに片付けが始まっているようでした。写真撮りたいなあと思いつつも、ホテルへと急ぎます。幸いホテルは広場に面していることもあり、簡単に見つけることができました。英語も問題なく通じる良いホテル、あっさりとチェックイン。観光に向かいます。

まずは目の前の広場でクラシックカー鑑賞。

AUDIが主催なのでしょうか。

そして次へと向かいます。がしかし、もう既に夕方の6時過ぎ、ほとんどの観光地はしまっておりました。では翌日?ところが、残念だったのは翌日は月曜日で多くの博物館や建物が休館であること。どうもイタリアの地方都市では月曜日がお休みのところが多いみたいです。毎回のこととはいえ、もう少し下調べをしっかりしておくべきでした。

結局ゆっくりと内部が見学できたのは、街の中心にある「サンタンドレア教会」くらい。この教会はとても見応えありました。

ドゥカーレ宮殿、学術劇場はぜひとも見たかったのですが、既にクローズしており月曜日はともにお休み。マントヴァはまたリベンジしに来ないとダメですね…。

それでも素敵な街の中を散歩できました。それはそれで満足です。

プリペイドSIM購入

さてさて、マントヴァですが、観光のタイミングとしてはちょっと残念だっただった一方、この街を訪れることで、いくつかよいこともありました。

まず翌月曜日のできごとですが、プリペイドSIMを購入できたこと。イタリアではお馴染みのTIMで購入。別にこの街以外でも購入は可能でしょうが、翌日月曜日に朝一番で買いに行きました。携帯電話屋さんは他のお店よりも開店時間が9時と比較的早いので助かりました。なお、場所は前日に調べておきました。偶然発見しただけですけど。

朝一番で行ったこともあり、客としては第一号。SIMフリーiPhoneを提示し、これが使えるプリペイドSIMが欲しいと英語で伝えるだけで基本OK、通話つきプランかデータのみのプランかと聞かれますが、通話は必要ないのでデータのみでよいよと伝えると、「1ヶ月間有効で5GB」まで使えるよとのこと、値段はもろもろ込みで「30ユーロ」。完璧、これでお願いしますといい、待つことおよそ10分、あっさりと開通成功です。素晴らしい。

なお、よりSIMの開通手続きをスムーズにするため、言語表示は現地語(ここではイタリア語)にしておいたほうがいいです。僕はすっかり設定を帰るのを忘れていましたが、このようなSIM購入時の言語設定変更は、何度か経験しているので、その場ですぐ設定変更し、対応してもらいました。

マントヴァのレストラン

もう一つのマントヴァ訪問の成果は、この旅で最も素敵なレストランに巡り会えたことでしょう。

少し時差ボケも解消しつつあったこと、そしてこの日はお昼をしっかりと食べていなかったこともあり、夜は贅沢をしたいと考えていました。もっとも昨日も贅沢しましたけど…。トリップアドバイザーの情報を元にホテル近くに良いレストランがないのかを検索。数件見つけたうち、実際に開店前に見てみてよさそうなこちらのレストランを選択。これが大正解。今回の旅行でナンバー1のレストランでした。

どの料理も美味しかったですが、特に自家製マカロニのパスタが絶品。

そして、ワインもよかったです。ハーフで頼みましたが美味しかったのでついつい2本、つまりフルボトルで1本を頼んでしまいました。ただちょっと調子に乗って飲み過ぎたので次の日、2日酔いに悩まされることとなりました…。

ちなみにマントヴァにはミシュラン1つ星にも選ばれているというレストランがあるそうです。こちらも行ってみたいので、やはりマントヴァは再訪しなければいけません。もちろん宿泊で。

以上、この日はクレスピ・ダッダ、そしてマントヴァとサッビオネータというロンバルディア地方にある、どちらかというと若干マイナー気味な世界遺産を満喫し、とても充実した一日となりました。

さて、この翌日以降ですが、当初の予定を前倒しし、ヴェローナを飛ばし一気にドロミテを目指すこととなります。(続く)

プロフィール

都内の会社に務める傍ら、休暇を利用して旅行をしたり音楽活動をしているビジネスマン。趣味は、旅行、音楽など。旅行はヨーロッパが中心、現地でレンタカーを借りて旅することにはまっています。フランスの最も美しい村全156箇所を完全制覇!音楽はクラシックが中心。ヴァイオリンの演奏もします。最近は健康のためにランニングを開始。マラソンも。Marathon du Médoc 2014含む数回のフルマラソンを完走しています。