ラウンド・アバウト(ロン・ポワン) 入る前から出るまでの流れ - ヨーロッパドライブ豆知識 –

数日前の日記でもご紹介したヨーロッパドライブ豆知識を。

今回は「ラウンド・アバウト(ロン・ポワン)入る前から出るまでの流れ」について例をあげて詳しく書いてみたいと思います。

以前より、ラウンド・アバウトは、「前方優先道路」の概念さえわかっていればほぼクリアできると申し上げております。もちろんその考えに変わりは有りませんが、僕はむしろ自分が意識した方向にきちんと出られるのか、というほうが難しい=コツや慣れがいるのではないかと思っています。

確かに一端ラウンド・アバウトに入ってしまえば、自分が優先になりますので、侵入してくる車をそれほど意識しなくても大丈夫なのですが、慣れないとどうしてもいろいろなところに意識がいってしまって、肝心のどこからでればいいのかを忘れてしまいがちです。

そこで、ぼくが身につけたラウンド・アバウトに入る前から出るまでの流れを例にとってざっとレビューしてみたいと思います。

まずは進入前に「行き先案内板」でチェック!

では実際に走ったことのある「フレンチ・バスク」地方での走りをピックアップしてみます。

今、バイヨンヌ(以下の地図には載っていない)から南に20分弱のところにあるEspeletteという街に到着、そこから南西にあるAInnoaという「フランスで最も美しい村」を目指しています。実際に使っていたミシュランマップの写真を見てみましょう。

だいたい地図の中央辺りにいます。街中にはいるといろんな道路が交差していて現在地を見失いがちなので結構運転は難しかったりします。

しばらく街中を進むとこのような案内標識が見えてきます。ラウンド・アバウトの行き先案内版です。フランスは右側通行なので案内板も右側にあります。まずこれをきちんと確認することが大事!

我々が行きたいのは「AINNOA」ですから、ちょうど正面になります。この段階で「正面に行くぞ!」と頭に叩きこんでおきます。

それからまもなくすると、そのロン・ポワン(フランス語ではこう言います)に到着。

我々が目指すのは「正面」でした。青いバーが書いてある道です。ここに入ります。

ちなみに入るときの注意点は「中の人優先」でしたね。中の人は左側から走ってきます。進入前に徐行しかつ左側を必ず確認してください。車が来ないようでしたらそのままはいってしまって大丈夫。もし車が来ている、目の前にいる、のであれば必ず一旦停止してください。

なお、進入前の段階で結構なカーブとなっているので自然と徐行できているはずです。そして左側を確認、といっても正確には左前方なので、首を動かさなくてもカンタンに確認することが可能です。慌てずゆっくりと運転しましょう。

中に入っても行き先案内板がある!

実は先程進入前にあった例の「行き先案内板」を見て「正面に行く」と頭に叩き込む、って申し上げましたが、そうは言ってもついついうっかり見逃してしまうこともあります。

でもそれはそれで大丈夫。多くのロン・ポワンでは、ほぼ必ずといっていいほど中に入ってからでも、上の写真の左の赤い丸でかこってあるような行き先案内板があります。

拡大するとこんな感じ。

これは、実際にロン・ポワン内を走っているときにも確認することができるので一安心。

ということで、案内通り行きたい方向から出ることができるのです。

ちなみに以下の例、右から車が来ていますがこちらは既にロン・ポワンの中にいますので優先権があります。一応動きには注意しておく必要はありますが、基本遠慮などしないでガツガツ進んじゃって大丈夫です。

ということで、案内板はいろいろとありますので、そんなに慌てることも無いのですが、そうは言っても場所によっては案内板がなかったりあるいは曲がってて曖昧だったりもしますので油断は禁物です。そういう意味でも、事前に先に紹介した行き先案内板でどの方角に行けばいいのかは、出来る限り確認しておくと後々楽です。

左回りで、イチ、ニ、サンとカウントするといい!

実はロン・ポワンで意外とやっかいなのは、いろんな情報に気を取られているあまり、自分が今どっちの方向から入ったのか、あるいはどのくらい回ったのか忘れてしまう、ということなんです。

そもそもグルグル回されるわけですから、方向感覚を失いがちです。そして、上の例のようにほぼ十字路的なロン・ポワンであればあまり問題無いのですが、道が4つ以上あったり、さらにそれ以上あって放射線状になっていたり、あるいは直角の十字路的ではなく変に角度がついている出口があったりもします。

ということで、単純に「右」とか「正面」とか「左」では割り切れないということがあります。

そんなときでも混乱しないよい方法があります。

それは「左回りで、イチ、ニ、サン」と確認する方法です。

今度はブルゴーニュ地方にある世界遺産「フォントネーのシトー会修道院」へ行く途中のルートを例にとってみましょう。

まず例によって進入前にある行き先案内板。こんな感じで、左回りでカウントしてみます。

行きたいのは「Abbaye de Fontenay」ですから、三番目ということになります。

そして実際の交差点はこのような感じです。

写真からだとまだ見えませんが、左の更に先の方に3番目の出口があります。ここを目指すというわけです。

侵入したら、出口を通過する毎に「イチ」「二」ってカウントしていくわけです。今の場合は行きたいのは三番目ですから、「二」とカウントした次に来る出口からでればいいというわけです。

もちろん、行き先案内板も出口にありますので、その確認も忘れずに。

以上、このような方法で自分はロン・ポワンを通過しています。多少なりとも参考にしていただけると幸いです。

ロン・ポワンの難しさは、やっぱりその情報量に尽きると思います。入る、出る、だけならカンタンなんです。それよりも行きたい方角へと脱出するほうが難しいのではないかと思います。

なお、最近はヨーロッパレンタカーでもカーナビが普及しつつありますが、正直、こうした基本的な走行ノウハウがわかっていないと、せっかくナビがあっても混乱してしまうのではないでしょうか。

いずれにしても、ロン・ポワンは非常に優れた交通システムです。これを使いこなせれば非常に快適なヨーロッパドライブになるはずです!

プロフィール

都内の会社に務める傍ら、休暇を利用して旅行をしたり音楽活動をしているビジネスマン。趣味は、旅行、音楽など。旅行はヨーロッパが中心、現地でレンタカーを借りて旅することにはまっています。フランスの最も美しい村全156箇所を完全制覇!音楽はクラシックが中心。ヴァイオリンの演奏もします。最近は健康のためにランニングを開始。マラソンも。Marathon du Médoc 2014含む数回のフルマラソンを完走しています。