訪問日時:2019年10月15日、午後2時頃
ここからしばらくは地中海沿い「リグーリア・ステージ」が始まります。ロンバルディアの大地を抜けて海側へとやってまいりました。残念ながら雨の降る中での到着となりました。最初のリグーリア訪問地は、イタリアの最も美しい村に選ばれているMontemarcello(モンテマルチェッロ)です。
場所を確認。イタリアの北西、リグーリア県、そのリグーリアの最も東側に位置するエリアにこの村はあります。近くの大都市はイタリア有数の港町の一つラスペツィアの近くです。なおフィレンツェやピサからもそう遠くはありません。ラスペツィアのすぐ北側には世界遺産のチンクエテッレがあり、トスカーナ観光と合わせてこのエリアへ観光に来る方も多いです。モンてマルチェッロを訪れる人はまずいないでしょうけれど笑。
村は正確には海沿いではなく海を見下ろす山の上にあります。標高は266mということです。麓から車で上ってきましたがかなりの急坂でした。なお、村からは、さらに800段の階段を降りてプンタ・デル・コルボの美しいビーチへといくことができます。もちろん10月ですしこんな天気ですから行きませんでしたが。
さて訪問者用の村の駐車場は村から100メートル弱離れたところにありました。さほど広くはないですが、村の規模からして十分なスペースは確保されていると考えてよいでしょう。
こんなときに訪問する環境客は皆無でして車は我々のもの1台しかありませんでした。
村の中央広場に到着。この広場は、1944年12月13日、アメリカの空爆を受けたそうです。こんな田舎になぜ、と思いましたがおそらくすぐ近くのラスペツィアという大きな港が狙いだったのでしょう。間違いなく誤爆なのだと思われます。そのため現在ここは12月13日広場と呼ばれています。
ヨーロッパではこうした日付にちなんだ名称をつけた場所を時折見かけます。リスボンの4月25日橋などが有名ですね。
教会の中にも入ってみました。特に明かりはなかったのでとても暗かったです。一眼パワー恐るべし。
さてこの村はその地形のためか、中世の頃(神聖ローマ帝国支配)は要塞としての役割を担っていたそうです。村を取り囲む石の城壁は15世紀につくられたもののようです。この村の歴史は非常に古く、紀元前のローマ共和国時代から続くのだそうです。この周辺自体の歴史も古く、ローマ共和国以前より(おそらくギリシャであろう)アクロポリスなどが存在していたそうです。
村の中はとてもひっそりとしていました。誰も歩いていませんでした。時折雨も降ったり。ただ海沿いなせいなのでしょうか気温は低くなく、むしろ蒸し暑い感じでした。基本的に住宅地、というか別荘地なのかもしれませんね。しかし家々はとてもきれいで雰囲気は良かったです。30分程度散策するにはちょうどよい大きさでした。
天気が良ければおそらくリグーリアの海を一望できたのだと思います。もしまたこのあたりを訪れることがあって天気がよければここからの眺めを見てみたいです。