訪問日時:2019年10月14日、午後12時頃
マントヴァとパルマの中央、ポー川に沿った小さな歴史のある村にやってきました。ちょうどお昼を過ぎたところ。観光客は全くいない静かなところでした。ポー川沿いということで、ここはロンバルディア州とエミリア・ロマーニャ州との州の境界に位置しています。ポー川の北岸なのでロンバルディア州、マントヴァ県に位置します。
村の周りは静かなそして一区画が広めの住宅地。しばらくこの住宅地を進むと古い街並みが見えてきます。旧市街地は広場の周りしかないのですが、この広場「4月23日広場」が小規模である美しい村の中では比較的大きい方と言えるでしょう。なお、車は旧市街広場の脇に自由に停めることができました。
公式サイトから歴史を紐解きますと、この村あたりはあ、すでに紀元2世紀にはローマ人はすでにエトルリア人やガリア人が住んでいたポー渓谷の地域に定住していたそうです。このことは16世紀にポンポネスコで発見された、マンチュアの公爵邸に保管されている19歳の娘のために貴族のポンペイア家が建てた石棺の碑文にかかれているとのことです。
中世には、フェラーラのエステ家、クレモナ司教の所有を経て、マントヴァを中心とした地域の領主でもあったゴンザーガ家の所有地となりました。
この街のルネサンス期には、ポンポネスコ近くにある世界遺産でもありイタリアの最も美しい村にも選ばれている「サッビオネータ」と同様、ゴンザーガ家による「理想的な都市」建設の舞台となりましたが、1593年、ユリウス・シーザー・ゴンザーガが宮廷をボッツォーロに移したことで、ポンポネスコの衰退していきました。
ということで、歴史的建造物を見ることができるものの、現在はほとんど観光客も訪れることもない、ちょっと寂しい雰囲気が漂っています。
それでも街の広場はとても大きく、教会は美しい。そして周りにはのどかな風景が広がっていて、ゆっくりと過ごすにはとても心地の良いのは間違いないと思います。ただ我々には少々退屈ではありました。