カミーユ・クローデル美術館、2017年9月スイス・フランス旅行記 No.23

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訪問日時:2017年9月27日、午前10時

およそ3週間にも及ぶ長い長い転職前モラトリアム旅行でしたが、この27日でようやくクルマを返却することになります。でもギリギリまで観光はしております。

さて、この日のスタートは宿泊地のプロヴァンから。明け方少しプロヴァンの街を散策した後、ノジャン=シュル=セーヌというパリの東側の小さな街に移動。ここへ来た目的は、2017年3月にオープンしたばかりの「カミーユ・クローデル美術館(musée Camille Claudel)」 です。訪れたのは2017年9月ですからまだできたばかりの新しい美術館。確かフランス観光局のFacebookページの投稿から知ったのだと記憶しています。

美術館の公式サイト

ノジャン=シュル=セーヌの街について

ノジャン=シュル=セーヌ(Nogent-sur-Seine)は、パリとトロワのちょうど真ん中くらいに位置する街です。

パリを流れるセーヌ川をさらに上流へたどると着くことができます。ということで街に流れている川はセーヌ川です。

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美術館専用の駐車場もありました。少し美術館から離れているので探しづらかったです。

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なお、トロワの街もセーヌ川沿いの街です。まだ行ったことがないのでいずれ行きたい。

カミーユ・クローデルについて

カミーユ・クローデルはフランスの女性彫刻家。ロダンの弟子としても有名です。

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1864年にランスの西50kmのほどにあるフェール・アン・タルデノア(Fère-en-Tardenois)の街で生まれ、その後、ノジャン=シュル=セーヌの街で生まれ育ちました。この街出身で活躍していた彫刻家アルフレッド・ブーシェル(Alfred Boucher)に出会い感銘を受けまし。ブシェール自身も彼女の非凡さを見抜き彼女を弟子に弟子にし、毎週指導をすることになりました。こうしてカミーユは彫刻家の道を目指し始めました。

1881年には師匠のブシェールの勧めもありノジャンからパリへ、パリ市内にある私立美術学校「アカデミー・コラロッシ(Académie Colarossi)」でさらに研鑽を積無事になりました。そして、パリのノートルダム・デ・シャン通りのアトリエで活動を始めます。この通りでの活動を開始した翌年1882年から1883年頃にロダンと出会い、1884年から彼の弟子となりロダンのアトリエへと入ることになりました。ロダンとは愛人関係でもあったようです。

1888年、パリ市内113, boulevard d’italieにロダンから借りたアトリエに活動の拠点を移しますが、それから10年近くはロダンと活動をともにしたようです。その後1908年ころに彼の元を離れて創作活動を行うことになりました。

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その後は独自のパトロンを得ながら創作を続けますが、次第にパラノイアで苦しむようになります。その療養も兼ねてアヴィニョンに移り住むことになります。アヴィニョンに移ってからも創作活動は続くのですが、結局、その後は故郷に帰ることもなく、1943年に亡くなったということです。 ロダンの弟子であり非常に才能のある女流彫刻家ということ、

そしてまだこの頃は女性の社会的地位が現在のようには確立されていないことと相まって、20世紀初頭に活躍した女性としても著名だったようです。彼女の生涯を描いた映画も制作されています。

なお、彼女の主要作品の一部はパリのロダン美術館にも何点か展示されているようです。これは彼女が生前だったころ、当時著名だった美術評論家マティアス・モーハルト(Mathius Morhardt)のすすめでロダンに掛け合ったそうです。ロダンも承諾、ただ実際に展示に至るまでには少し時間がかかったのことでした。

このあとパリに立ち寄ったわけですが、(過去に何度も行ったことはありましたが)ロダン美術館も鑑賞しておけばよかったなあと思いました。ちなみにロダン美術館の直ぐ側にあるミシュラン一つ星レストランには行ったのですが笑。ここは改めてご紹介します。

美術館について

美術館はパリから東へおよそ1時間くらいのノジャン=シュル=セーヌという小さな街の一角にあります。完成は(訪れた当時の)およそ半年前ということで、建物も非常に綺麗でした。開館の10分前に現地に到着、少し待機してからの入場だったこと、平日だったこともあって観光客は数組くらいしかいなかったです。おかげでとても静かに鑑賞することができました。

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入場料は7ユーロ。なお近くにモット・ティリー城というお城があったようでして、この美術館にてセットでチケット(10ユーロ)が買えたようです。 この美術館の規模はとても程よい規模でした。グランドフロアと1階の構成。受付でチケットを購入して自由に鑑賞することができます。オーディオガイドもあったかと思います。

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作品について

カミーユ・クローデルの作風ですが、さすがロダンの弟子だっただけあって躍動的で力強いタッチの作品が多い印象でした。しかしどことなく女性的な感じも受けました。

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女性的な面は彼女の最初の師匠であったブーシェルの影響も受けている気がしました。

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師匠であるロダンの彫刻もありました。

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というのは、美術館には同じく同郷の偉大な彫刻家ブーシェルの作品も数点ありましたが、それらがとても柔らかいタッチで、どちらかかとうと、よりリアルな女性像を表現していて、その彫刻を見ると結構ドキドキしてしまうくらいでした。

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こちらも最初の師匠ブーシェル作だったでしょうか。

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クローデル、ブーシェル以外の作品もあります。全体的に室の高いと感じました。

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規模もほどよく作品の質も非常に高い、とても見ごたえのある素晴らしい美術館でした。

プロフィール

都内の会社に務める傍ら、休暇を利用して旅行をしたり音楽活動をしているビジネスマン。趣味は、旅行、音楽など。旅行はヨーロッパが中心、現地でレンタカーを借りて旅することにはまっています。フランスの最も美しい村全156箇所を完全制覇!音楽はクラシックが中心。ヴァイオリンの演奏もします。最近は健康のためにランニングを開始。マラソンも。Marathon du Médoc 2014含む数回のフルマラソンを完走しています。