再びウィーンへ、喜歌劇「こうもり」を鑑賞、ただチケット手配の裏では苦労話も

(ついに現地からの更新が途絶えてしまった…、昨日帰国しました。)新年の旅はまだまだ続きます。3日はプラハを出発し再びウィーンへ。

「こうもり」の公演はウィーンの年末年始の定番だそうです

今回の旅行、目的はウィーンでのニューイヤーコンサートのプレビューパフォーマンスだったことなら、もともとオペラ鑑賞は念頭に全く入れませんでした。しかしそういえばオペラ座ってどうなっているのかな?と成田エクスプレスで空港へ向かっていた途中にネットで調べたところ、「Die Fledrmaus」なる演目が12月31日、そして新年の1月1日、3日、5日と続けて公演されるではないか?

正直オペラは詳しくないのでこれはなんだろう?もしかしてこうもり?その予感は的中。そう喜歌劇「こうもり」。いろいろ調べてみるとどうもウィーンの大晦日は国立オペラの「こうもり」をみて、翌日の新年1日はウィーンフィルのニューイヤーコンサートをみるのが定番の年末年始の過ごし方のようです。

直前ではあり紆余曲折多々ありましたが、3日公演のチケットを無事に取得することができました。(チケット取得に関してはまた後ほど、下記にて詳しく書きます。)

プラハ出発、再びウィーンへ

3日はプラハを10時50分に出発。ウィーン中央駅へ着いたのは14時50分。プラハとウィーン、そして終着駅グラーツを結ぶ国際電車は「アントニー・ドボルザーク号」という愛称だそうです。

確か昔、ミュンヘンからブタペスト行きの電車で、愛称が「ベラ・バルトーク号」というのを見たことがあります。ヨーロッパの国際電車にはよく作曲家の名前が用いられていますね。

2日目のウィーン、今度は普通の3つ星ホテルをリンク内で手配しておきました。今度のホテルはリンクの北側に。地下鉄U1とU4が通っている schwedenplatz からとても近いホテルだったのでとても便利でした。

15年ぶりのウィーン国立オペラ

思い起こせばはじめてのヨーロッパ一人旅の場所がここウィーンでした。それが15年前のこと。ウィーン自体は2009年にも訪れていましたが、この国立オペラの中に入るのは実にその時以来でした。

さて、心配された冬のウィーンはいい意味で期待はずれ、さほど寒くないし明け方降っていた雨も午後にはやんでいたので、フォーマルな服装でも移動に困ることは全くありませんでした。

この日の公演チケットを予約したのがかなり直前だったこともありますが、席は舞台を見て正面直ぐ右のボックス席の最前列2席。直ぐ左隣は立ち見席ゾーン、真下は一階席になります。ヨーロッパの、ドイツ語圏のオペラ座鑑賞経験は何度もあるので、あの独特の席の区画名称は多少理解はしていたものの、やはり完全には理解できているわけではなく、案の定自席ボックスがあるフロアを間違えてしまっていて、ホールの方に結局案内してもらいました。

というわけで目的のボックス席へ。ご覧の景色!こんないい席での鑑賞はサンクトペテルブルク以来でしょうか。もっともここウィーンとは値段が違いすぎでしたけど。

当然冬なのでコートを着て来ていますが、ボックス席の場合はコートをクロークに預けるのではなく、ボックス席内のコート掛けにかけるスタイルのようです。ボックス席経験はありますが、冬に来たことはなかったので初めて気がつきました。

プログラムにはあらすじの日本語訳が、日本語の字幕もありました

ボックス席入り口ではホールの方が本日の公演プログラムを販売しています。4.5ユーロとかなりお安い!ほとんどドイツ語で書かれているものですが、あらすじ部分については多言語対応。日本語もありました。

さてウィーンの国立オペラでは各席に液晶(古い?かな?)のモニターが設置されていてそこで歌詞やセリフの字幕が都度表示されます。数カ国語対応でありがたいことに日本語もありました。

ただし全ての歌詞や台詞に対応できているわけではありません。全体の6割から7割程度だった気がしました。しかし物語を理解するには十分です。字幕に気を取られていると舞台上の演技演出等を見逃してしまうこともあるので、両方をほぼ同時に見ながらの鑑賞には少しコツが必要でした。

公演の様子、感想

「こうもり」どんなストーリーなのかざっくり言いますと、お金持ちの貴族と博士がいまして、彼らが若かった時この博士の方がこの貴族に恥をかかされたので、その恨みをはらすべくこの貴族にイタズラしちゃう、最後にいたずらのネタばらし、だけどまあいっかー、きっとシャンパンのせいなのさーといった感じで終わるくだらない話です。

しかしいたずらになんかシャンパンで財を成したロシアの新興貴族が協力しておりいたずらする場所がその彼の豪邸での夜のパーティー会場とういこともあって、くだらないいたずらなのになんか無駄に豪華な感じがするわけです。このロシアの貴族の豪邸が舞台となるのが第二幕でありこの幕が音楽的にも1番の見所だといえます。

なお最終幕は刑務所が舞台なんですけどね。

ということで、衣装も音楽も演出も豪華絢爛ですが、ストーリーは物凄くくだらないです笑。まあオペラ(これはオペレッタですが)にはありがちなパターンともいえます。

しかしやはり音楽好きにはたまらなくいいです。ヨハンシュトラウス天才だなあって改めて思いました。そして歌手はもちろん超一流、オケも感動的に上手です。いや歌手が本当にすごかったです。個人的にこの日一番よかったのは女中アデーレ役の方でした。一番見せ場の多い役かな?

服装について

ところで鑑賞にあたっての服装ですが、よく日本のガイドブックで書かれているようなガチフォーマル当たり前というよりも、もう少しカジュアルに近い服装でも十分よさそうな雰囲気でした。とは言ってもラフすぎる格好の方は流石にNGだと思います。ジーンズ姿の方も割といました。

とはいえ席のグレードの依存性はあるかもしれません。良い座席ならそれなりの格好をした方がいいのかな?いずれにしても常識の範囲内であれば昔ほど固くはなくなった気がしました。

僕はスーツにやや派手めのネクタイ(明るいオレンジ色のもの、十分派手か笑)で行きました。

実はチケット入手にあたり各種手配同時変更が求められる

こうしてめでたくプレビューでしたがニューイヤーコンサートとあわせてこれまたウィーンの年末年始の恒例行事「こうもり」公演も堪能できたわけですが、実はこのチケットをギリギリのタイミングでネット経由でしたが現地にて手配するにあたって、いろいろな手配を同時並行でスピーディーにこなさなければなりませんでした。

もともとニューイヤーコンサート中心に考えていたのですっかりオペラのことは考えていなかったので、本当にもっと前に手配しておけばなんら苦労はなかったのですが、いかんせん初めてのウィーンでの年末年始でしたから(こうもり公演の)知識がなかったからです。

まず年末年始のこうもりは、12月31日、1月1日、3日、5日と公演されます。1番の人気は12月31日、この日がもっとも料金が高いです。実は12月28日時点で1席余っていました。結構いい席でしたがおそらく1席は需要が少ないのでしょう。流石に夫婦2人分ないと意味がないので諦めることに。

しかし1日、3日、5日はまだ10席程度残っており、特に3日はかなりいい位置のボックス席、しかも最前列が隣り合わせて2席も余っていました。

しかし、1月1日の夜はプラハでチェコフィルのニューイヤーコンサート。そしてプラハ滞在は3日まで。5日にはウィーンを出発して帰国の途につく予定を立てており、それに合わせてウィーンプラハ間の移動手段やホテルの手配もしていました。

この年末年始という人出の多い時に、いつものように柔軟に予定を変更できるものなのか?しかしこの絶好の機会、こうもりをなんとしても聴いて帰りたい…。

せっかく購入したチェコフィルを聞き流すのは本末転倒、5日はもう帰る日なので変更のしようもない。

ということで狙うなら3日のみ。幸い余っている席はこの日がもっとも条件がいい。

はじめにプラハのホテルの日程変更、Booking.com にて

とりあえず可能性を探るべく、まずはプラハ滞在の変更を検討するところから開始。プラハ3泊の予定(1日チェックイン4日チェックアウト)を1日短くして3日チェックアウトにする。いやそれも問題があります。

3泊を2泊にするので物理的には可能そうに見えるが、しかしすでに3泊分予約しているため、このタイミングでは仮に2泊にしたとしても3泊目に関してはキャンセル不可の可能性もあるため、3泊分の料金は払わなければならないかもしれない。

しかし実は手配していたホテル、前日まではキャンセル無料でした。ところがそれでもまだ問題が。プラハのホテルはbooking.comで手配したのですが、このポータル経由で日程変更する場合には、仕組み上、まず新たに違う日程で同じ予約を取ったあと既存の予約をキャンセルするという操作になるようです。

これが悩みの種となりました。なぜかというと僕が手配しているホテルはすでに満員だったからです。ということでbooking.comアプリ上からは日程変更不可と言われてしまいます。どうやら僕がまず日程変更ではなく既存予約をキャンセルしないといけないみたいでした。これは大変なリスクです。なぜなら一旦キャンセルしたあとすぐに別の人が予約を入れてしまう可能性があるからです。

そこで機転を利かせて、確かに年末年始のプラハは人気高そうだが、別のホテルがあったりしないか探してみたところ、なんとこのぎりぎりのタイミングでもいくつか予約できるところを発見。まずここさえ押さえておき、最初に取ったホテルを無料でキャンセルすれば、ホテルは変わってしまうが結果的に1泊分無料で短くできるわけです。

プラハからウィーンへの移動方法の確定、Trainline の活用

今思えば1月3日の当日、あるいはプラハについてから出来るだけ早めに現地で電車なりバスなりを手配すればよかったわけですが、いかんせん3日19時に確実にウィーン国立オペラ座に行けるようにしなければならないため、可能な限り事前手配しておきたいと思いました。

もともとは、出発の数ヶ月前にウィーンプラハ間の移動手段を念のために事前に確保しておきました。これには Trainline というヨーロッパ中心の電車のポータルを利用。これが優れもののポータル。iPhoneアプリもあります。単なる電車の時刻表検索としても大変便利なポータルサイトですが、さらに優れているのはこのアプリから簡単に電車やバスの予約も簡単に取れてしまうことです。

Réservez vos billets de train en France et en Europe | Trainline
https://www.trainline.eu

今回ウィーンプラハ間の移動はバスを手配。FlixBus というところの長距離バス。なぜか数ヶ月前だとバスしか予約できなかったからここを選んだわけですが結構中欧ではポピュラーなバスみたいです。バスの最大のメリットは値段の安さです。ただ発着が少しウィーンですと中心地のリンクから離れているのが残念なところです。

Bus travel through Europe | FlixBus
https://www.flixbus.com

さてこうもり鑑賞に向けた日程変更、行きはよいとして帰りのバスの手配は変更しなければなりません。当初は4日に戻る予定でしたから。しかしバスに関してはプラハからウィーンがなんとひとり17ユーロという格安料金、キャンセル料取られてもほとんど問題ないレベル、何も考えず新たにこのTrainline で3日の移動方法を検索。直前だと電車の手配が可能でした。これであっさりと移動手段については解決。

【まだ未確認】
FlixBus は前日まで、さらには出発直前なら当日でもキャンセル無料できそうです。こちらのキャンセルはFlixBus のアプリからしかできません。格安だったとは言えどもお金が戻ってくるのはありがたいことです。ただしこのブログを書いている2018年1月7日時点ではまだ支払いに利用したpaypalにリファンドされていませんでした。

ホテルと移動手段の日程変更を終えてからようやくこうもりのチケットを手配

これらの変更手配、ひとつひとつはさほど難しくないのですが、手こずってしまうと肝心のチケットを他の人に取られてしまう可能性があります。ということで、出来るだけ迅速かつ同時並行的にこれら2つの変更を行う必要があったわけです。これがかなりのプレッシャーでした。

しかし幸いなことに全ての手続きは順調にいったため、こうもりのチケットを無事2席分購入できました。

あらためて感じた旅行サービスにおける日本と海外のネット格差

以上、宿泊場所、プラハ・ウィーン間の移動方法の変更が確定してから、ようやく1月3日の「こうもり」のチケットの手配をすることができました。もちろん旅行日程変更中にチケットが売り切れてしまう可能性もありました。12月29日の時点でわずか10席でしたから。しかも2席隣り合わせた席はたった1組しかありませんでした。しかし、スマホアプリをフル活用できたおかげで非常に迅速に旅行日程変更ができたため、無事にチケットをゲットできたわけです。

それにしても今回あらためて感じたのは、日本の旅行業界のネット化の遅れです。以上の手続き、実は現地時間夜中の2時頃に時差ぼけで目が覚めていたときにベッドの中で行ったんです。国立オペラ座のサイト、Booking.com、Trainline がなければ無理でした。

海外の方がずっと快適に柔軟に旅行ができて楽です。なんなんでしょう、この格差は…。特に日本で酷いのが交通系ですよね。

番外編、公演前に腹ごしらえ。ウィンナーシュニッツェルの名店へ!

開演までまだ時間があったのと夜遅くなることもあったので早めの17時前に夕食にすることにしました。選んだお店はどうやらこのウィンナーシュニッツェルで有名な人気店「Figlmüller」へ。

Willkommen – Figlmüller – Die Heimat des Schnitzels
https://www.figlmueller.at/de/

なるほど美味しい!しかしでかい!人気があるのもうなづけます。

たまたま入れたのは早めの時間だったからみたいですが、本当なら(夜の場合は特に)予約をしておいたほうがいいかもしれません。

プロフィール

都内の会社に務める傍ら、休暇を利用して旅行をしたり音楽活動をしているビジネスマン。趣味は、旅行、音楽など。旅行はヨーロッパが中心、現地でレンタカーを借りて旅することにはまっています。フランスの最も美しい村全156箇所を完全制覇!音楽はクラシックが中心。ヴァイオリンの演奏もします。最近は健康のためにランニングを開始。マラソンも。Marathon du Médoc 2014含む数回のフルマラソンを完走しています。