2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」 3-7章:10年ぶりのヴォー・ル・ヴィコント城

訪問日時:2016年7月23日、午後2時頃

ヨーロッパにあるお城の中でここが一番好きかもしれない。

10年ぶりのヴォー・ル・ヴィコント

ちょうど10年前の2006年は、僕がはじめてヨーロッパドライブをはじめた年でした。その時選んだのはフランスの城巡り、シャルル・ド・ゴール空港で車を借りて、バルビゾンに宿泊、その翌日最初に向かったのがこのヴォー・ル・ヴィコント城でした。今回の訪問はその時以来。

いつものように場所の確認。直前に訪れたフォンテーヌブローのちょうど真北くらいに位置しています。クルマでは40分くらいの距離でした。

パリからはパリ東駅から電車でヴェルヌイユ・レタンという街に行き、そこからバスが出ているようです。1時間はかからない距離とのこと。

シャトルバスを含む詳細情報は、お城のウェブサイトにも載っています。

ちなみに冬はしまっているようですね。2017年は3月25日からまた公開されるようです。

クルマで訪れる場合は、南西にあるムーラン(Melun)という街が目安になるでしょう。この街を出て北東へ向かう国道へ、2kmくらい進み小さな小路を右折、ここはちょっと入りづらいのですが、いかにもお城へ続く街道となっているので見落とすことはないと思います。その小路を1kmくらい進みお城へと到着します。

外見も魅力満載

駐車場はお城の北側にあります、無料です。こちらは裏側でこの右手がお城の入口となっています。まずはそこへと向かいましょう。

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チケットはこの建物(後ほど城内のクーポラに登って撮影)で買います。お土産なども充実していました。

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さて、パンフレット、ウェブサイト等の情報をもとに、ヴォー・ル・ヴィコント城の簡単な説明を書いてみます。

このお城は、フランス絶対王政絶頂期のルイ14世の大臣であったニコラ・フーケが、その当時の最高の芸術家であった建築家のル・ヴォー、画家のル・ブラン、造園家のル・ノートルを招いて建築したフランスのバロック初期建築の最高傑作とされています。竣工は1656年、その5年後の1661年に完成。

そして、そのあまりにも美しい姿にルイ14世は嫉妬しフーケを失脚させてしまったというのはとても有名なエピソード。フーケ失脚後は、いくつかの貴族が所有を続け、19世紀になり、砂糖製造業で財を築き上げたアルフレッド・ソミエという実業家が大規模な改修工事を行い現在のような姿に、その後は、彼の子孫にあたるボーギュエ家が所有し、現在は一般公開されています。

外見も魅力満載

さて、我々は、はじめに内部ではなく中庭へ、しばし鑑賞&写真撮影のために向かいましたが、おそらく内部から見たほうが良いと思いました。中を見ているうちに曇ったらやだなーって思ったからです。

こちらは北側です。進行方向右側、方角でいうと城の東側のほうから庭に入ることが出来ます。

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そして城の南側へ、この庭を散歩をしつつ写真撮影。それにしてもこの庭は広大です。はるか向こうまで行くことができるようですが歩いたら片道20分位かかりそうな距離なので行くのはやめておきました。カート(有料)でいけるようです。

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内部も魅力満載

お庭は広大ですが、このお城は大きすぎず程よい、このあたりがヴェルサイユよりも品があるなあと思うところ。ヴェルサイユ、確かにすごいのですがちょっとやり過ぎ感ありますからね笑。

それでも見ごたえはありますよ、なんといってもフーケはかなりの美術品コレクターだったので、城内の至る所には素晴らしい絵やタピストリが飾られています。まあ一部公費を着服してたなんて噂もあるようですが。

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といいつつも写真を撮ったのは、この(おそらく)フーケの裁判の様子を描いた絵や:

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これはこの城の設計者「ル・ヴォー」の書いた図面?なのでしょうか。

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そしてこちらはいつの時代かの城の周辺の様子を描いた絵だと思われます。上の階へ上がる階段のところに飾ってあったものですが、メモもしくは説明したプレートを写真に取るのを忘れてしまいました。

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各部屋の内装もとても豪華ですが、過剰な装飾ではないような気がするのは気のせいでしょうか。(暗にヴェルサイユと比較してすみません笑)

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グランドフロア(日本で言うところの1階)に再び戻ってきます。最大の見どころは地上階のこのロビーでしょうね。ここは目を見張る美しさです。

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クーポラからの景色は必見

さて1階(日本で言うところの2階)の奥の方には城のてっぺんのクーポラへと上がることができます。こちらは有料、クーポラ入り口で追加で4ユーロくらい?支払うと登ることができます。ぜひとも素晴らしい景色を堪能できますので惜しまずお金を払いましょう。昔は無料だった気もしますが…。

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このクーポラからの庭の眺めは最高ですのでこの城の必見スポットだと思います。お庭はお城の南側。

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北側の景色もとてもよいです。

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地下のブースがだいぶ変わっていました

さて今回10年ぶりの再訪で一番驚いたのが、地下ブースが大きく変わっていたところです。

最大の特徴は、城の歴史を説明したパネルが設置されていたフロアが新しく追加されていた点。そのフロアにプロジェクションマッピングを利用してこの城がどのようにできていったのかの説明がありましたが、これがとても面白かったです。

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フランス語と英語での解説がありました。どちらもしっかりと理解ではできませんでしたが、庭の噴水の水をどのように引いているのか、庭の設計の幾何学がどのようになっているのか、城とは反対側にある庭の丘からお城を眺めると、中央のカナル(運河)がちょうど鏡の役割を果たし、お城がそこに反対側に対照に映し出されるという構造について、などそれ以外にも多くのとても丁寧な解説がありました。

もう少しフランス語ができるようになったらまた再訪してしっかりと理解したいと思いました。

鉄仮面伝説とヴォー・ル・ヴィコント

ちなみにこの美しい城は数多くの映画のロケで使用されています。その代表はレオナルド・ディカプリオ主演の「仮面の男」ですね。

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鉄仮面伝説とは、ルイ14世治世の頃に実在した囚人で、常に鉄仮面(実際はそうではなかったらしいという説も)を付けられ投獄されていたという実在の話です。

このお城がこの鉄仮面伝説どう関係があるのか、それはこの城を造ったニコラ・フーケとの関係があると言われているからです。19世紀にポール・ラクロワという人が、鉄仮面はニコラ・フーケにほかならないのではないか、という説を唱えています。実際は、彼がルイ14世の反感を買い罪に問われ、1665年に現在はイタリア領となっているアルプ地方のピネローロにある監獄に投獄されたのですが、そのときに彼の世話を鉄仮面の男が行っていたということのようですね。

そんな関係もあって映画にも用いられたのでしょう。そういえば10年前にも同じような話を聞いてこの映画を見よう、なんて思った気がしますが結局まだ見ていません。

以上でヴォー・ル・ヴィコント城観光は終了。この後はパリへ、モンパルナス駅でクルマを返却し、今回のレンタカーの旅を無事終えることができました。

第三章はまだ続きます。

プロフィール

都内の会社に務める傍ら、休暇を利用して旅行をしたり音楽活動をしているビジネスマン。趣味は、旅行、音楽など。旅行はヨーロッパが中心、現地でレンタカーを借りて旅することにはまっています。フランスの最も美しい村全156箇所を完全制覇!音楽はクラシックが中心。ヴァイオリンの演奏もします。最近は健康のためにランニングを開始。マラソンも。Marathon du Médoc 2014含む数回のフルマラソンを完走しています。