2016年GW スペインの旅 No.29:バルセロナ編3 サン・パウ病院

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訪問日時:5月5日正午過ぎ

ガウディと並び称されるモデルニスモの巨匠「モンタネール」の傑作の一つ

芸術の街バルセロナを代表するものといえばなんといってもモデルニスモ建築。最も有名な建築家といえば、あのサグラダ・ファミリアであまりにも有名なガウディですが、もう一人このモンタネールの存在を忘れてはいけません。

「ルイーズ・ドミニク・イ・モンタネール(Lluís Domènech i Montaner)」は、ガウディらと肩を並べるカタルーニャ・モデルニスモを代表する建築家の一人。

彼の作品といえば、まずちょうど昨晩そしてこの日の午前中にガイドツアーで再訪した「カタルーニャ音楽堂」。そして、これから訪問する「サン・パウ病院」です。厳密には、このサンパウ地区というようです。基本的には病院なのですが、この病院を中心とした「街の中の街」として構想されたものだとか。

場所はサグラダ・ファミリアの北東にあります。バルセロナの街は大きいので、地下鉄等公共交通機関で向かうわけですが、このサン・パウ病院は、最寄り駅から少し離れたところにあります。(グエル公園よりはましかな笑。)

前回紹介した「カタルーニャ音楽堂」も彼の設計によるものです。彼の作品は、ガウディと比較すると見た目がやや鮮やかでわかりやすい、すみません、少々俗っぽく言うとこんな感じでしょうか。

サンパウの建設は20世紀になったばかりの1920年から始まり、完成したのは1930年でした。しかし、残念ながら、設計者のルイーズは、このサンパウの完成を見届けることなく、1923年に亡くなってしまいました。

最近では、今から2年前の2014年におよそ4年がかりの修復作業を終えて、再び一般の人々に開放されています。

パンフレットがとても素敵でした

さて、最寄り地下鉄駅から歩いておよそ5分。サン・パウ病院へ到着。中へ入るには、はじめに入口正面にある建物(管理棟)へと向かいそこでチケットを買います。ここであわせてパンフレットとワッペンをもらいます。これは館内にいるときは胸につけておく必要があるようです。

なお、このサンパウ病院のパンフレットがとても素敵でした。僕は勉強のため、フランス語版をもらいました。

改めて見ると、とても勉強になります。5月からおよそ半年近く立っています、あの頃よりはもっとフランス語力がついたので、このフランス語パンフレットをより深く読めるようになっています。

ということで、そのフランス語パンフレットをちょっとがんばって読んだので、簡単にサンパウ病院についての解説をします。

サン・パウ病院の由来は、1401年にまで遡ります。古い市庁舎と大司教区が、公共事業の一環として、市内にあった6つの病院を「サンタ・クリュ病院(L’hospital de la Sainte Crue)」に統一することを決めたことが由来となっています。それから20世紀になり、銀行家であるパウ・ジル(Pau Gil)が、人口増加に伴い新しい病院を建てることを要請され、彼がこの病院建設のスポンサーとなったということです。

当初は48の病棟を建設する予定でしたが、その後の予算不足等もあり、最終的には病棟は28に、さらに、そのうちモデルニスモ建築様式で建てられたものは、16棟だけでした。今日見ることができるモデルニスモ病棟はこの16棟のうちのいくつかということになります。現在見学できるのはチケットオフィスやおみやげやさんがある管理棟と、そのすぐ左脇にある「聖ジョルジュ病棟」、そして管理棟から少し離れた右前方にある「聖ラファエル病棟」です。

さて、チケットを購入したそのまま管理棟からまずは地下通路へ。その地下通路を抜けると、病院内の庭に出ます。

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敷地内の各病棟はそれぞれ隔離されていたのですが、医師や看護師が移動しやすいよう、各病棟はこの地下通路でつながっていました。このような仕組みであるのは、衛生上の理由による設計なのだそうです。

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サンパウ病院の区画の広さは145平方メートル、南北に長さ500m、幅50mの大きな通りがあります。区画の構造は対称的になっています。そこに概ね規則正しく複数の病棟が並んでいるという構造です。パンフレットに乗っている写真や、上空からの写真を見るとよくわかるかと思います。

一通り中庭を散歩。(正直なところ「聖ジョルジュ病棟」と「聖ラファエル病棟」の内部自体はあまり見ごたえはありませんでした。)

その後再び管理棟へと戻ってきました。この内部は、大きな聖堂のようになっていました。あまりいい写真が撮れなかった…。

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管理棟は、1905年から1910年にかけて建てられたもの。もちろんこのサンパウ区画の中では最大にして最も豪華な造りとなっています。

幸い晴天にも恵まれたこともあり、青空に美しく映える非常に美しいモンタネール建築を鑑賞することができて大変幸せでした。

なお、この後はタクシーでグエル公園へ向かいましたが、なんとここ予約が必要になっていたようで観光することが出来ませんでした。私は何度も行ったことがあるのですが、バルセロナ自体が初めてだった妻にとっては大変残念な結果となりました。また行きましょう。

バルセロナ観光はまだまだ続きます。

プロフィール

都内の会社に務める傍ら、休暇を利用して旅行をしたり音楽活動をしているビジネスマン。趣味は、旅行、音楽など。旅行はヨーロッパが中心、現地でレンタカーを借りて旅することにはまっています。フランスの最も美しい村全156箇所を完全制覇!音楽はクラシックが中心。ヴァイオリンの演奏もします。最近は健康のためにランニングを開始。マラソンも。Marathon du Médoc 2014含む数回のフルマラソンを完走しています。